2008年5月2日

4/29-5/1 北ア:奥穂高


4/29-5/1二泊三日で、北アルプス奥穂高に行ってきました。
まずは、パノラマ写真から。



以前から練っていたコースは実は、
中房温泉~燕~大天井~常念~蝶が岳~上高地でした。

色々と調べてみると、4/29は穂高駅からの早朝バスが
ありません。それで、その逆コースの上高地から入山
することにしました。出発当日の朝、愛犬の散歩兼ねて
ムーンライト信州の指定券のみを買いにいきました。
すると、ムーンライト信州は5月2,3日しか運行してないと
駅員さんに言われました。がっかりです。

ここで計画が大きく変わりました。
この時間から出て上高地にテント泊、そして
常念あたりでもう一泊で決まりでした。

それから、
買出しや準備を済ませ家を13:00にでることが
できました。ザックは超重かったのですが、今日は
上高地近くの小梨平キャンプ場泊なので、リラックスです。

とりあえず、夜ご飯をいただき、8時過ぎには就寝。

4/30 AM4:30に起床。それから食事をとり
テント・荷物をまとめます。
いつもですが、後片付けは苦手ですので
食事等含めて2時間以上はかかってしまいます。
ちなみに、写真は5時40分頃です。


AM8時7分、もう直ぐで徳沢です。
いよいよ、蝶が岳への分岐となります。
ただ、穂高方面の景色がすばらしく、
気持ち的には随分傾いています。
ただ、登山届けには、蝶が岳~中房温泉なのに、
っと思い、しばし考えながら歩きます。


10分もせずに、徳沢に到着しました。
他の登山者を何度も見送り、10パーティ中全てが
横尾方向に歩いていきました。

これで、決まりです。
急遽コースを変更し、涸沢を目指すことにしました。
奥穂高に登るかどうかは、最後に決めようと、先を急ぎます。
気持ちが晴れたせいか、青空もより美しく見えます。


屏風岩でしょうか。
しばらくすると、とてつもない轟音が響き渡りました。
すれ違う登山者に話を聞くと、屏風岩側の雪崩のようでした。
しかし、雪崩の音は凄まじいですね。


昼過ぎに涸沢到着し、受付後、テント設営して
穂高の景色を楽しみます。お腹も空いたので、
おでんセットを頼みました。(食べかけですいません。)


ゆっくり、楽しみます。


午後2時を過ぎて、赤ワインと景色を楽しみます。


さて、15時40分です。涸沢では16時を過ぎると
日陰になりますので、今夜の夕食は16:30頃にスタート
するためにテントに戻り、夕食の準備を行います。


隣のテントの方たちは、風除け対策の雪のブロックを
積上げほぼ完璧な要塞ができていました。

ワインと食事をゆっくり楽しみ、
それから、穂高をふたたび仰ぎます。


そして、蝶が岳方面です。
明日に備えて、早めの就寝です。


AM4:00に起床し、朝食を済ませ出発準備を整えます。

AM5:00


月もとっても綺麗です。


そろそろ、山に日差しが。


皆さんも撮影タイムです。


さて、出発!

出発するときに、長野県警の方々が、
いらっしゃって、今日のルートを
一人一人確認されていました。
私はリュックが大きかったので、
「縦走ですか?」と聞かれましたが、
「いやいや、行ければ奥穂ピストンです。」と、
一通りルートの注意点等をお聞きして出発です。


直登なので、しんどいのですが、
少し登ると、テント場が小さく見えます。


あの岩を超えたあたりから尾根沿いを歩きます。


やっと、穂高岳山荘です。
ここで小休憩し、行くかどうか最終判断を行います。

一人のおじさんと色々とお話をして、そのおじさんは
奥穂山頂まで行くそうなので、登るルートをじっくり
確認させていただきました。
一歩一歩確実に、落ち着いて登れば問題ない
と自分で言い聞かせて、出発しました。


最初は緊張気味でしたが、慎重に難所を超え
余裕が出てきました。

山頂近くでは、こんな大きな雪庇が!


そして、あの槍のシルエット何回見ても飽きません。


そして、奥穂高山頂です。


前穂側です。


そしてジャンダルムもトレースが・・・


しばらく回りの景色を楽しんでいましたが、
昨日お話ししたおじさんが、
涸沢から奥穂山頂(祠)に直登するコースを
行くと仰っていたのを思い出しました。
それとほぼ同時に、そのおじさんが現れました。
おじさん曰く、この時期しか通れないと。
しばらく色々とお話を伺いましたが、
そこに更なるサプライズが・・・・

ガイドさんの後ろには、白髪の70歳くらいの
小さなおばあちゃんがいらっしゃいました。
前穂方向からですが場所を忘れましたが、
クライミング道具一式をお持ちでした。
(ガイドさん曰く普通は4時間弱で山頂らしいです。)


さて、すばらしい風景やお話は名残惜しいですが、
山頂を後にします。

あっという間に、一番の核心です。
とにかく、慎重に!

余裕があるうちに1枚を。
よく見ると下には、皆さんがこちらを
見られているようです。


何とか無事に降りることができました。
穂高岳山荘で小休憩していると先ほど見られていた
のは岐阜県警の方々だったようです。

涸沢に戻りテント撤収、昼食を済ませ先を急ぎます。

上高地近くのサル。



最後に、もう一枚パノラマを。


【4/30 歩行時間:4時間57分】
<小梨平キャンプ場~涸沢>
 キャンプ場発 6:50
 徳沢着    8:15
 徳沢発    8:40
 横尾着    9:30
 横尾発    9:40
 涸沢着    12:22

【5/ 1 歩行時間:7時間12分】
<涸沢~奥穂高山頂~涸沢~横尾~上高地>
 涸沢発    5:50
 奥穂高山頂着 8:30
 涸沢着    10:10
 涸沢発    12:45
 横尾着    14:20
 横尾発    14:37
 明神館着   16:00
 明神館発   16:10
 バスセンタ  16:44
 バス出発   16:45

【食事】
<4/29夜>
焼肉うどん+御握り2個+サラダ(きゅうり+プチトマト)
+ビール+焼酎
<4/30朝>
紅鮭がゆ+ワンタンスープ+パン+コーヒー
<4/30昼>
生ビールセット(生ビール+おでん5品)
<4/30夜>
ミートソースと焼肉パスタ+リッツチーズ味
+サラダ(きゅうり+プチトマト)+ビール+ワイン
<5/1朝>
パン+コーヒー
<5/2昼>
餅入り味噌ラーメン+サラダ(きゅうり+プチトマト)

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

Walking Mintさん、奥穂高登頂おめでとうございます。
写真と文章ひとつひとつ拝見していくうちに何だか自分のことのように嬉しくなりました

本当に良かったですね・・・^^。
今年、厳冬期に赤岳を登られ、そして残雪の奥穂・・・。
とても素晴らしくとても羨ましいです。
私のテントデビューがやはりGWの雪の涸沢だったのでとても懐かしかったです。
お天気も最高でしたね!青空が広がって、朝に月も見えて・・・。
夜、テン場の明かりや小屋の明かりが幻想的ではありませんでしたか?
奥穂の下り、かなりの高度感です。躊躇して足が出そうにありません。
私もいつか登りに行きたい・・・レポを拝見して心に強くそう思いました。
Walking Mintさん勇気あります、凄いです!

WalkingMint さんのコメント...

りんさん、おはようございます。そして、コメントありがとうございます。
今回の山は、天候にも恵まれ、今まで見たことのない涸沢、穂高を見れ、そして山頂にまで行けてとても良い経験ができました。
ただ、それから後5分で家にたどり着くところで、靴紐をもう一方の靴に引っ掛け、前方にダイビングの様に、コケテしまいました。もちろん両方の手で支えましたが、一瞬送れて約20kgのリュックが私の後頭部に圧し掛かり、最後に顔面を地面にぶつけてしまいました。傷の手当てもようやく終わり、就寝しました。
家に帰るまでは登頂への達成感を感じていたのですが、就寝のころには無事に下山できた喜びの方が強くこみ上げてきました。
今回は何でも無い歩道で、私の不注意で起きたアクシデントだったのですが、もし山でおきたら?と考えさせられました。山では(もちろん街でも)基本的なところも確認する習慣を身につけたいです。

匿名 さんのコメント...

Walking Mintさん、こんにちは。お怪我の具合は如何ですか?お大事にして下さいね。
雪山では滑落もそうですがアイゼンを引っ掛けて転倒などが怖いですよね。
きっと神様が次の山の為に警告してくれたのでしょうね。
私も気をつけなければ!!
以前お話しましたが、八つでアイスバーンに乗っかって滑った瞬間おでこガーーーンでした。
あの時はクライミングギア類、ロープなども入っていて25kg近いザックだったんです。
手が出る暇もなくガーーーンでした。みるみるうちに腫れ上がって色も変わって大変でした。
夏山などの縦走も重荷では身体が振られて落ちたら終わりな箇所がいくつもありますよね。
なるべく荷を軽く小さくまとめて歩こうと思います。

テントの食事とても美味しそう・・・♪
夏山での参考にさせて下さいね!やはり生の野菜はご馳走です!

WalkingMint さんのコメント...

りんさん、ご心配いただいてありがとうございました。傷の方は、特に触らなければ痛みもなくなりました。抗生物質はもうしばらく呑まなければいけないようです。もう少しの辛抱です。
私もりんさんが言われる様に、今回のアクシデントは、警告と思って胆に銘じ、今からの登山に気をつけていきたいと思っています。
食事は(お酒も)、山での一番の楽しみなので、もっとレパートリーを増やしたいと思っていますが、実はいつもワンパターンなんです。この夏こそ、新メニューを考えたいと思います。